こんにちは。今日はインタビューをお届けします。昨年バークリーのMusic Production and Engineering / Performance majorの専門課程をご卒業後、ロサンゼルスでのキャリアを確立し始めている小林さん(Webサイト)のご紹介です。
<現在携わっている仕事>
今こちらでアーティストのMixやMastering、日本の伝統的な楽器、音楽のレコーディング、CDの作成やLive映像の音源の編集など、いくつかのプロジェクトに関わらせていただいています。
<バークリーで学んで特に役立ったこと>
入学当初はPerformance majorでしたが、Music Production and Engineering major (MP&E)を始めてからは知らないことや新しいことだらけで、毎日が勉強でした。
教員も現役でご活躍中の方や有名な方が多く、授業での内容以外に現場で起きていることや注意すべきことなど具体的なアドバイスや裏話まで色々と教えていただき、とても勉強になりました。
他にもゲストアーティストによるMaster classなどが開催されるのですが、普段聞けないようなことを色々と聞くことができ、とても良かったです。
<在学中、学校外のプロジェクトについて>
いくつか関わらせていただきましたが、特に大きな経験になったのはTerri Lyne CarringtonのMosaic Project LOVE and SOULで、オーディオエンジニアの一人としてOverdubやEditをさせていただいたのがとても大きかったです。
彼女の仕事の仕方、特にプロデューサーとして求めるものや指示の出し方など、一緒に仕事ができ間近でみることができたのがすごく勉強になりました。
もう一つは、2016年にリリースされたTAIGAのEPです。 彼とはバークリーで知り合ったのですが、とてもすばらしい曲を書くアーティストで、2015年の夏にEP製作を開始し、プロデュース、レコーディング、ミキシング、マスタリングの全てを担当させていただきました。 ミュージシャン、アレンジャーなども友人たちに参加をお願いし、色々なものを試しながら曲を作っていき、レコーディングをしながら新しいアイディアが出ると試してみる手順を繰り返し、制作にとても時間をかけることができました。
<ロサンゼルスで驚いたこと>
2015年にバークリーを卒業後Los Angelesに引っ越しました。 車がないと何もできないので最初は困りましたし、他にもボストンとはかなり違うところがあるので生活の基盤を整えるのに少し時間がかかりました。
驚いたのはLos Angelesの音楽コミュニティーの大きさと種類の豊富さです。ふと見に行ったライブで有名なミュージシャンが演奏していたり、レコーディングの現場で素晴らしいミュージシャンに出会えたりと嬉しい驚きがあります。
<準備しておくと良いことor気をつけるべきこと>
やっぱり英語だと思います。バークリーには日本人も多いので英語がそこまで話せなくても 何とかやっていくことができますが、英語がある程度話せると本当に色々な友達が沢山できるので、卒業後の選択肢が大きく広がると思います。文法など間違っていてもいいから話してしまうことも大切だと思います。正しい文法で話せることは素晴らしいと思いますが、間違いを気にして話せなくなってしまうよりはいいと思います。自分の意思を頑張って伝えよう!という気持ちは必ず伝わるので。
あとは日本には無いような誘惑も色々とあるので気をつけないといけませんね。
<ひとこと>
テクノロジーの発展により海外など離れた場所とのやりとりがどんどん簡単になってきているので、これから音楽で仕事をするには 場所を限定しないことが必要になってくると思います。その入り口として海外の大学に留学するのはとても良いことだと思うので、チャンスがあるならどんどんチャレンジしてほしいです。
—————-
小林さんの今後のご活躍に期待したいですね。
それでは、今週も良い一週間をお過ごしください。
- 卒業しました! - May 9, 2016
- Color Violeta feat. Berklee World String Orchestra - May 2, 2016
- お見舞い申し上げます。 - April 18, 2016
Leave a Reply