Yoshie Nakayama, from Tokyo, is a second semester Contemporary Writing and Production major and trombone principal. She also studies jazz vocals, and has a strong interest in a cappella.
みなさんこんにちは。
バークリーでは先週から夏学期が始まりました。
先週一週間は授業の変更可能期間でしたが、今日から本格的に授業が始まっています。
私は今年の1月にオープンした新校舎での授業もあるので、今学期も楽しみです。
さて、今日は先日卒業生インタビューを掲載した、遠山歌子さん率いる‘SkyBridge’のインタビューをご紹介します。
SkyBridgeは2013年春に歌子さんによって立ち上げられました。「私たちは皆違う原点を持っているけれど、笑顔という共通言語によってつながっている。」ということを、色々な色から成り立ち、隔てるものが無く世界中ずっと繋がっている空にかかる橋のような虹をシンボルにして、音楽を通じて全てのボーダーを越えるという意味を込めて名付けられたそうです。
音楽を世界中に拡げ、「私たちは違って見えるけれど、皆同じように笑うんだ。」というメインコンセプトを普及するのが長期的なゴールで、平等と、世界中全ての人を境なく繋げる。という目的を持ったプロジェクト/バンドです。
では、インタビューの様子をご紹介します。
————————————————————
質問
SkyBridgeを作ったきっかけは何だったのでしょうか。
歌子さん
まず始めは、私がバークリーで出会った、世界中から集まって来た素晴らしい音楽性、人間性のミュージシャンたちを、日本のみなさんに紹介し、体験してもらいたい気持ちから日本ツアーをしたいとう考えました。そこで誰を紹介したいか考えた時に、このメンバーになったというか、バークリーにいる間にずっと思っていた、このメンバーで何か出来たらと思っていたことが形になりました。
このコンセプトは、ずっと私の中で「みんな同じように笑うのに、なぜ戦争するのだろう?」という疑問があったのですが、友達の曲に歌詞を書いていた時に、そういった思いが言葉となって出てきて、ずっと自分の中で疑問に思っていたことが形になったんだと思いました。その後、SkyBridgeのコンセプトを考えた時、自分が一番伝えたいことはこれだ。と感じました。
質問
メンバーの方々は、SkyBridgeに参加したきっかけは何でしたか?
たかさん
2013年4月にバークリーで開催した日本ツアーを視野に入れた初めてのコンサートで、歌子さんのコンセプトに賛同し、メンバーとして参加しました。でも、プロジェクト/バンドを始めたばかりで映像などの宣伝材料がなく、結局日本ツアーは実現出来ませんでした。
歌子さん
日本の場合は大きい会場だと1年前に利用予約をしないといけないことも、日本ツアーを実現できなかった理由の一つです。来年こそ実現したいです。
ワンブラさん
私は元々バークリーの寮で歌子さんと知り合いました。どのようなきっかけでこのバンドに参加するようになったのかは詳しく覚えていませんが、歌子さんの考えには以前から共感していたので、起こるべくして起こったというか。私も初めてのコンサートから参加しています。
質問
SkyBridgeの活動を通して得たもの、発見したものは何ですか?
たかさん
私が普段演奏しているジャズや、今まで活動してきた形態と比べると、SkyBridgeはお客さんとの関わりを最重視してステージを作るということが他のバンドとの大きな違いで、且つ面白いと思います。特にジャズの場合は演奏者側からの一方通行になりがちですが、SkyBridgeの2013年7月のコンサートで会場の方々とコール&レスポンスをしているうちにステージとお客さんが一体となって行ったのは印象に残っています。
ワンブラさん
私は、やはりメンバーに出会えたことが大きいです。SkyBridgeに参加しなければ、たかには出会わなかったし、ブリヨン(ボーカルメンバー)とも知り合いではあったけど、SkyBridgeがきっかけで、興味深い、面白い、違うジャンルの様々なミュージシャンと一体となることができました。
歌子さん
私はSkyBridgeのメンバーと過ごす時間の中で発見することがたくさんあります。リハーサルの過程だけでも文化の差を感じたり、メンバーと寿司パーティをするだけでも発見があるのが、自分の中でとても大切に思います。
お客さんやバークリーの学生、ボストンの他の大学生たちにSkyBridgeのMVに出演してもらったり、元々知り合いではなかった人たちが集まって一つの音楽を作ることができたことも、かけがえのないものでした。
SkyBridgeのパフォーマンスを見直していて、一番嬉しいと思うのが、お客さんの表情や、バックでクワイヤを歌うメンバーが、マイクに声が入らない位置だとわかっていながらも、本気で歌っているのを見た時に、本当にかけがえがないと感じます。
中でも2013年4月12日に行った、初めてのコンサートが一番印象に残っています。特に‘No Rain No Rainbow’を歌っている時など、音楽がうねって熱を持っているような瞬間が多いライブだったので、もっとそういうライブを続けて行きたいし、その中でお客さんとつながりを深めて行きたいです。
質問
SkyBridgeの活動の中で最も印象的だったことは何ですか。
ワンブラさん
2013年4月に最初のコンサートの際に、歌子がメンバーのスケジュール調整などが大変でストレスがたまってしまって、色々大変なことの連続だったけど、私たちは最終的に素晴らしいコンサートを成し遂げました。
でも一番印象的だったのは、去年の歌子の誕生日に彼らが私にお寿司を食べさせたことです。私は魚を食べないんです。 一体私は何をしてるの?!と思ったし、死ぬかと思いました!もしかしたら、いつかお寿司が好きになるかもしれないけど、そうは思えません。私にとっては、これがSkyBridgeで一番印象的なことです。笑
歌子さん
ワンブラはお寿司のことを言うんじゃないかと思ってました。笑
私にとって最も印象的だったことは、今年の始めにMartin Luther King Awardを受賞したことです。私にとってもバンドにとっても大きなきっかけになりました。音楽だけでない部分を見てくれている人が周りにいることがわかって、大きな励ましになりました。
受賞の経緯は、バークリーの先生がこの賞の審査員の一人で、SkyBridgeの‘We Declaire Peace’のMVを見て、このプロジェクト/バンドこそ受賞にふさわしいと思ったそうで、既に受賞者は決まっていたものの、追加で受賞することになったようです。2014年のお正月頃に、「あなた方は応募していないけど、この賞を授賞したい」という連絡があったのを覚えています。先に決まっていた受賞者は、バークリーの先生だったと思います。
質問
今後の演奏予定はありますか。
歌子さん
アメリカで、8月上旬にフロリダツアーと、8月27日にバークリーの‘Summer In The City’というイベントの一環で、ハーバードメディカルセンターで無料ライブをします。それぞれ詳細が決定したらホームページに掲載するので、是非チェックしてください。
また、私個人では、SkyBridgeメンバーのギタリストScottと、7月の上旬に東京でライブを計画しています。
ワンブラさん
私はボストンで6/11, 6/14, 7/17, 8/23にコンサートがあります。詳細はFacebookのWambura Mitaru Sinergyに掲載するので、チェックしてください。
質問
他に何か伝えたいことがあればどうぞ。
歌子さん
SkyBridgeでは、2015年夏か秋に日本ツアーをしたいと思っているので、後援者、広報、経済面やコンサートのサポーター、日本でのマネージャーを募集中です。日本の学校や公共の場での芸術鑑賞会も出来ればと思っているので、是非お声掛けください。ボストンでのマネージャーも募集しています。
まずはSkyBridgeのホームページのフォーマットからコンタクトをいただければ、日本訪問の計画をする際にこちらから連絡させていただきます。日本語で大丈夫ですので、よろしくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SkyBridgeのみなさん、インタビューのご協力ありがとうございました。
最後に、メンバーを代表して、歌子さんとワンブラさんからのメッセージをいただきましたので、ご覧ください。
- 卒業しました! - May 9, 2016
- Color Violeta feat. Berklee World String Orchestra - May 2, 2016
- お見舞い申し上げます。 - April 18, 2016
Leave a Reply