こんにちは、Chopingです。
本日は先月末に行われた、今をときめくJazz Composer/ArrangerのMaria Schneiderによるクリニックおよび、今週火曜日にMariaが僕も含めてたった10人程度のJazz Composition 2のクラスにやってきた時の様子をお伝えします!
今回、残念ながらビデオ映像は本人の意向によりお届けできませんが、どんな話をしてくれたのか、印象的なエピソードをピックアップしてお伝えします。
クリニックはDavid Friend Recital Hallで行われ、Jazz Compositionメジャーの生徒をはじめ沢山の人が来ていました。
開始前にMariaが自分でピアノをステージに運んでいたのが印象的でした(なんて良い人なんだ、、、!)
ステージ中央にポツンと置かれた小さな椅子に彼女が座り、まず自分の音楽キャリアについて一通りマシンガントークで話し尽くしてくれました笑
子供の頃初めてピアノを弾いた時のことから、初めてピアノを習った近所に住んでいたちょっと変わったピアニストの話、ジャズキャンプで自分の書いた曲を一流ミュージシャン達に初めて演奏してもらった経験、Bob Brookmeyerに師事して学んだこと、そして憧れだったGil Evansのアシスタントとして働くことになった経緯(Gilの音楽を知ったきっかけは、レコード屋で好きなBill Evansのとなりにたまたま彼のCDがあって、興味を持ったのが始まりらしいです笑←アメリカのレコード屋は名字順にCDが並んでいるので)などなど。
凄いなと思ったのは、彼女の思い立ったが吉日といわんばかりの行動力です。全然面識のないGilの電話番号を調べていきなり電話してしまったエピソードには会場も爆笑でした(そのときは結局繋がらなかったものの、巡り巡って後にBob Brookmeyerから紹介されることになるんですが。)
それから、これはJazz Comp 2の授業でも話してくれたことなんですが、彼女のモードに対する捉え方(特定の基準音から始まるスケール中の半音階の位置によって、最も明るいリディアンからスタートして、ロクリアンで最も暗くなるというもの)をピアノを弾きながら説明してくれました。この考え方は転調でシーンの明るさを変えるときにも応用でき、ホントに興味深い話でした。
クリニックのときの録音をアップしますので、ぜひ聴いてみてくださいね!
クラスでもクリニックでも生徒一人一人の質問に、面白いエピソードを交えながら丁寧に答えてくれました。
ちなみにクラスで僕が質問した「作曲の際、アイディアを詰め込みすぎて、小さい枠にはまってしまわないようにするためにしていることは?」という質問に対しては、「Dance!!」といって自分がGiant Stepsをアレンジしたときに部屋の壁中に踊りながら思いついたメロディーを書き殴っていったエピソードを話してくれました笑 あと、コンピューターを使わずにまずは大きなオーケストラスコアに、小節線を弾かないでアイディアの断片を自由に配置していくという彼女の作曲方法も紹介してくれてとてもためになりました。
実は夏のNewport Jazz Festivalでも個人的に少しお話ししたりして、たった2、3ヶ月の間に3回も会ったんですが、毎回必ず思うことは、エレガンスを身にまといつつももの凄くエナジェティックな人だなぁということです。
年内にまたBerkleeに戻ってきて、コンサートもしてくれるとのことなので楽しみです!
それでは本日はこの辺で。次回(坂本龍一@BPCレポートです)またお会いしましょう!
Choping
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Terry
Sounds like a great clinic! Do you have the other recordings of this clinic? Can you post up or mail to me please? thx!!