10歳から打ち込みを始めたと、さらっと語ったYukiさん。

音楽に目覚めたのは一体いつから・・?そしてどのように・・?

Part3「打ち込みは10歳からやってた。〜音楽に目覚めた頃〜」

Q:10歳から打ち込みを始めたんですか!?

A:そうそう、すごい安い機材で。YAMAHAのPSR310と、MC50っていう

ROLANDのシーケンサーと、安いドラムマシンみたいのを同期させて。

Q:どうやって10歳のときにそういうものに目覚めたんですか?

A:うーん・・。やっぱり・・その時、タモリの「音楽は世界だ!」っていう

番組があって・・。

Q:(笑)

A:その番組と、小学4年か5年くらいのとき行ったL.A.で観たSaturday Night Live

はすごく大きかったね。それで帰って来たら、Hip Hopをやってるやつらが

日本にも居て、ハウスも全盛で90年代の一番良い時代だったね。 お小遣いを

ちょっとずつ貯めてて、 塾の帰りに、UKからインポートされてくるレコードを

レコード屋さんのはじっこで見つけて、カセットにダビングして、ウォークマンで

塾の行き帰りバスの中で聴くみたいな。そんなんやってると、小学生だから、

自分で作ってみたくなる訳で。

吸収が早いから、中学になる頃にはもうCD出せるような感じになってた。

Q:・・・早熟だったんですね!

A:J-POPなめてたから、すごい早熟(笑)。

Q:!!ビートルズもあまりかっこよく思わなかったって前に言ってましたね。

A:その時はね。ミックス悪いなと思っちゃったからね。70年代だから。(笑)

80年代のサウンドに耳が慣れてて、「なんだ、このくぐもったホワイトノイズの

多いサウンドは」と思っちゃったんだよね。

その後Hip Hopで、ブレイクビーツとかドラムンベースとか出て来たり、

Distortしたカッコ良さがね。90年代の中頃には、Low-FiとかHigh-Fiっていう

言葉が出て来て、Tei TowaとかDeee-LiteとかKenny DopeとかNYのハウスDJたちが

ガシガシした音を作る頃には、そういうのがかっこいいと思うようになって。

でもその良さと、ビートルズの良さっていうのは、サウンドの立体感が全然違う

からね。中学2年のときにDonald Fagenの「The Nightfly」を初めて聴いて、最初は

「何だこの薄い音は!?よくわかんねーや」と思ってて。大学入る頃には、

「これすげーな!」と思うようになったけど。レコーディングのクオリティがFatで

Fankyな方が好きだったから。今でもやっぱりそういうサウンドを耳が求める

部分があるけど。

Q:じゃあもう10歳で打ち込みを始めたときから、ミュージシャンになろうと

思っていたんでしょうか?

A:中学校あがる頃にはもうミュージシャンて思ってたけど、その頃は、

昼には別の仕事があって、夜にスタジオワークやって、収入が安定してるのが

一番かっこいいと小学生のとき思ってて。

Q:どれだけ早熟なんですか!

A:中学1年生のときには、音楽家なんだけど、ビジネスも出来る音楽家に

なろうと思ってて。でも中学のとき仕事が忙しくなりすぎちゃって。

Q:仕事!?

(音楽に目覚めたきっかけが「タモリの音楽は世界だ!」と「Saturday

Night Live」であったとは、意外ですが微笑ましいですね。

でもそこからの吸収具合が並大抵ではありません。次回に続きます!)