活躍するバークリー卒業生シリーズ、第一回のコトリンゴさんに続いて、

第二回目は、ボストン在住でグローバルに活躍する音楽家Yuki Kanesakaさんです!

ボストンのとあるカフェで行われたロング・インタビュー、

まずはYukiさんの知られざるバークリー生時代のお話です。

Part1「ひたすらジャムっていた日々」

Q:今日はよろしくお願いします。

まずお聞きしたいのは、Yukiさんはバークリー生のときにどんなことをしていましたか?

A:一番多かったのは、ジャムだね。とりあえずジャムってた。

今は、スタジオビジネス、プロデューサー、エンジニアとか、アレンジャーとか

音楽を作る仕事を多くしてるけど、実はパフォーマンス専攻で。

僕は毎日ボサノバ聴くし、毎日ジャズ聴くし、毎日クラシック聴くし、

Jamie Cullumも好きだし、Branford Marsalisも大好きだし、好きなドラマーは

Brian Bladeだし、聴くのがすごく好きで毎日すごく研究して聴くけど、だからって

アカデミックにコードの勉強したからって良い音楽作れるとは自分では思えなくて。

それよりもその音楽を作りたいとか、聴きたいと思うことが重要で、

だから僕はひたすら音楽をジャムってた。

Q:どんな音楽に影響を受けたんですか?

A:僕がバークリーに入った2000年はジャムバンド、Souliveとか、

Medeski Martin and Woodとか、STS9とか、アンビエントとかドラムンベースが

やっとアメリカで認知されたくらいのときで。そのときにアメリカに来て、

いろんなジャムバンドとか、ヒップカルチャーみたいなのが、どんどんいろんなとこで

合体してて、音楽をジャムりながら作ってくっていうスタイルが僕にはすごくビビッドで、

自分でもそういうのをずっとやってて。

生の音楽家たち、プレイヤーとかもいっぱい友達作って、6−8、8−10、10−12

って言って(バークリーでは、夜6−8時、8−10時、10−12時でアンサンブル

ルームを予約して、ジャムをすることができます。)そこのタイムスロットの中で、

多い日は6時間ぶっ続けでジャムって、1年間くらい寮にも住んでたから、毎日絶対

誰かと演奏して、それと同時進行で、レコーディングスタジオに友達が居たから

レコーディングもして、朝4時までのレコーディングのスタジオは、

週に1回か2回は絶対入って。

Q:すごい・・! スタジオでは何をレコーディングしてたんですか?

A:その当時Live 2 to 2とかThree Songs Demoとかバークリーの

いろいろなプロジェクトがあるから、友達のプロジェクトを、出来るも出来ないも

片っ端から、手伝ってた。

Q:ひぇー。

A:キーボード持って学校に行って、クラスもインプロビゼーション・テクとアンサンブル

くらいで、その日に必要な練習して、練習もほとんどしないけど楽譜とかさらって、

セッションしてレコーディングして、そのまま4年間終わったっていう感じかな。

あと学校の先生が僕に声かけてくれるから、学校の先生とギグやったのはすごく

大きかった。ツアーとかも出てたし。

Q:ツアーですか? どんなミュージシャンのツアーですか?

A:ヒップホップのアーティストとかだね。

CEE-LOとか、Slum Village、De La Soul、Pharoache Monch、Dead Prez、Supernatural

っていう今Black Eyed PeasのWill.I.Amのソロアルバムとかに参加してるような人たちの

ツアーでキーボード弾いてた。ギグもちょこちょこやって、Darren Barrettっていう

バークリーのトランペットの先生のバンドのミュージカルディレクターと

キーボーディストもやって、一緒にレコーディングもやったり、Bob The Chefっていう

クラブの隔週の週末のレギュラーをやったりもしてたな。

(バークリー生の頃から大活躍であったことが発覚したYukiさん。今も昔も、

音楽漬けという言葉がぴったりの、まさにミュージシャンですね!

さて、次回は、Yuki Kanesaka流、音楽の作り方についてです。)